台車の使用環境について(車輪材質)

質問;乾燥炉に使用できるキャスターを探しています。

回答:フェノール車輪を使用したキャスターがあります。このキャスターは260℃まで対応します。 MCナイロン車輪であれば120℃まで対応します。また鉄車輪であれば経済的です。

ただ耐熱キャスターは車輪材質だけでなく回転部と潤滑に配慮が必要です。そしてクールダウンの時間も考慮に 入れる必要があります。

台車豆知識コラム:台車の使用環境/車輪の材質、特性

一般に多く使用されているのが、ゴム車輪とウレタン車輪です。その他、特別条件(耐熱、耐油、耐水、導電性その他)に合致した車輪があります。

各車輪の特性を生かし、台車に取り付けられることにより、より良い作業環境を実現します。

ゴム車輪とウレタン車輪

ゴム車輪は、一番よく使用される車輪でコストパーフォマンスも優れています。弾性があり、少し荒れた路面でも衝撃を吸収し安定した走行を実現します。特別な条件がなければ、ゴム車輪で良いと思われます。

最近では、ゴム質を改良したスーパーソリッド車輪、ブタジェンゴム車輪などワンランク上の車輪が使用されるようになりました。

ウレタン車輪は、耐油性、耐摩耗性、耐低温性に優れています。ゴムより硬度は高いため弾性に劣りますが、この短所を補う特性が多いため、ゴム車輪についで多用されています。

またウレタンの最大荷重は、ゴム車輪に比べ約1.5倍です。径150で比較しますと、ゴム車輪200kgに対して、ウレタン車輪は300kgです。特に重量物運搬が多く、床面に油が付着し易い機械工場などに適しています。

特別条件に使用される車輪

ナイロン車輪    耐熱性、耐薬品性、耐蝕性、耐摩耗性に優れ、車輪自体が軽量です。 硬度が高く、弾性は劣ります。

フェノール車輪   耐熱性に優れます。最高で260℃まで耐える車輪もあります。塗装ラインなど高温環境での台車に適しています。硬度が高く、弾性は劣ります。

M C ナイロン車輪  弾性以外は、比較的優れた特性を持っています。特に耐熱性、耐候性、耐油性に優れます。硬度100のため始動抵抗は少ない方です。

導電性車輪     静電気を放出し易い導電性能を持ちます。アースの役割を果たします。電子部品工場など静電気の帯電を嫌う作業場での台車にご使用下さい。

最近の車輪  スーパーソリッド車輪 (SST)

ブタジェンゴム車輪   ゴム車輪より弾性がよく、耐摩耗性に優れます。

スーパーソリッド車輪  天然ゴムを主原料に理想的に配合した合成ゴムです。特に反発弾性を重視して開発され、硬度65度を保ち始動抵抗を小さくしています。ゴム車輪に比べ約3割、ブタジェンゴムに比べ約2割向上しています。また耐磨耗性に優れ、高速回転でも発熱が少なく、けん引される台車に最適です。軸受けには、J I S 規格ラジアルベアリングを 使用しています。

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